コーチングが生まれた当初、コーチングといえばコーチとクライアントという関係性を前提にした限定的な営みでした。そのためセルフコーチングという概念は存在しなかったのですが、コーチングの知識を体系化して世に送り出すタイミングで、「コーチングの知識を学習して自分の生活に取り入れる」という意味でのセルフコーチングの概念が生み出されたのです。
ですからコーチングを実践するときには、誰かにコーチしてもらうという感覚を忘れないでください。『自分で自分に問いかける』という方式でセルフコーチングを実践してもうまくいかないでしょう。
つまりセルフコーチングを実践する場合には、一流のコーチからアドバイスを受ける自分の姿を想像することを忘れてはならないのです。とはいえ一流のコーチって?どんな人なのでしょうか?
コーチはどんな人?
コーチの役割を考えれば、どんな人がコーチにふさわしいかが分かるはずです。コーチの役割とは?コーチの役割は「君ならできる」と言語のみならず非言語でのメッセージを与えることでした。(よね?)
ではどんな人から「君ならできる」とメッセージをもらえたら、あなたは「自分にはできる」と本当に思えるでしょうか?
一つの条件は「成功者」でしょう。成功者の定義についてマジメに考えるのはちょっと後回しにして、成功者というからには少なくとも周囲から「幸せそう」という評判を勝ち取っていなくてはならないでしょう。
なぜならば幸せそうでないコーチからコーチングを受けたいと思うクライアントはいないはずだからです。そう。コーチという存在は、コーチングの知識をもっているのは当たり前として、「いつも幸せそう」でなくてはいけないのです。
もちろん「幸せでないのに幸せであるかのように装う」のは詐欺です。本当に幸せでなくてはいけないのです。なぜ幸せでいられるのか?それはもちろん……
コーチングの実践者
あなたがいつも幸せでいられるのは、もちろん「コーチングを実践しているから」です。おそらく周りにいる人たちはあなたが「いつも幸せそう」なことに驚愕し、あなたにこう質問するでしょう。
「あなたはなぜ?いつも楽しそう(幸せそう)なのですか?」と。
その瞬間、あなたは周囲に対する「コーチ」になる最低条件をクリアしたことに気づくでしょう。コーチとは人から頼まれてもいないのに「君ならできる!!」と熱い言葉を押し付ける人ではないのです。
コーチはあくまでも「質問されたから」、「秘訣を教えてほしいとお願いされたから」、それに答える存在でなくてはならないのです。
クリスティアーノ・ロナウドは少年から質問されたから答えたのです。また佐藤健監督も古橋亨梧選手から悩みを打ち明けられたから答えたのです。さらに大阪なおみ選手との契約を解消したサーシャコーチは「なにもいうことはない」とインタビューに答えています。
わたしがあなたに伝えていることは、本来の意味でのコーチングではありません。あくまでもセルフコーチングを実践するための知識を伝えているだけです。しかしそれでもあなたが申し込んでくれたから、わたしはあなたにコーチングの知識を伝授しているのです。
もしあなたがこれからコーチングの知識を学び実践している最中、「自分はセルフコーチングを実践できているだろうか?」と疑問に思ったら……それを判定するための質問は「今この瞬間、自分は幸せか?」です。重要なことなので、覚えておいてください。
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