バカの定義

格闘家であり人気YouTuberでもある朝倉未来さんは、仮想通貨に500万円投資し、その仮想通貨が4,000万円にまで値上がりしたそうです。

景気のいい話を聞いていたYouTuberのシバターさんから「売りましょうよ」と提案されるも、朝倉未来さんはこんな発言をしたそうです。

あ、最初500万で買ったんで、なくなってもいいと思って買ってるんで。5億ぐらいいきたいですね。

【出典:東スポWeb

投資をするなら余剰資金のなかでやりましょう。余剰資金というのは「なくなっても困らないお金」のこと。くれぐれも負けたら「絶対に取り戻す」という心理になってはいけません。

投資はギャンブルです。負けを取り戻すという発想になると危険です。例えば「戦う投資家」こと久保優太さんは、32歳のある日、株取引で2億2千万円の損失を出し、一転して借金4,000万を抱えました。

大和銀行のニューヨーク支店で11憶ドルの損失を出した上に、損失を顧客の米国債を処分することで埋め合わせていた井口俊英さんが泥沼にハマったのも、「なんとかして、負けを取り戻さないと・・・・」と焦ってしまったことがキッカケだったといわれています。

そう。「負けを取り戻さないと」という心理になった時点で、もうすでに負けているんです。そのことを知らないで投資に手を出してはいけないというのが個人的な意見です。

とはいえ今日の話は、投資の話ではありません。朝倉未来さんやシバターさんとも交流があるというYouTuber『てんちむ』さんのお話です。

まさに波乱万丈

YouTuberてんちむさんのプロデュースしたバストケア商品、バストにつける補正下着モテフィットが、バストアップの効果にもつがるといって販売されていたのですが、実はてんちむさんが豊胸していたという事実が告発され、大炎上。

てんちむさんは、約3万件の返金に応じるだけでなくプロデュース会社にも損害賠償金を支払ったとのことです。損額賠償を含めた総額は4億円以上とのことで、そのお金を捻出するために個人資産のほぼすべてを吐き出し、それでも足りず銀座のクラブでお金を稼いだということも話題になりました。

一般人の感覚であれば「もう広告案件はこりごり」となりそうなものですが、てんちむさんの感覚は一般的な労働者のそれとはまったく異なるようです。またしても脱毛サロンのPRで誤解を招く表現をしたこと炎上する騒動になっています。

シバターさんはてんちむさんにたいして、「やっぱりバカ」と一刀両断。あなたはこの件についてどう思いまうか?

バカの定義

わたしなりのバカの定義があります。ズバリ「同じような間違いを繰り返すこと」です。この定義に沿って考えるなら、てんちむさんは「バカ」ということになります。

とはいえ、てんちむさんにとってのいいニュースもあります。それは「短期間で同じような間違いをすることができた」という点です。

わたしの過去を振り返っても、同じような間違いを繰り返してはじめて「俺はバカなんだ」ということにようやく気づけたということがあります。

その経験自体は当時のわたしにとっては二度と思い出したくもないと断言できる「絶望」をともなう体験でしたが、今振り返れば、「バカだと気づけてよかった」と思っています。

世の中には法則があり、その法則を無視するかぎりに、どれだけ努力しようが「絶対に失敗する」ということを体感できたことは、わたしにとっては貴重な財産になったのです。

ここでのポイントは、「短期間で」というところにあります。同じような間違いをしても、そもそも同じような間違いに気づかないということもあり得るからです。

自分が間違っていたなんてことは認めるだけでもツライことです。だから忘れようとするのが人情です。だから時間が経過すればするほど、同じような間違いをしても気づけないというリスクが増大してしまうのです。

そして厄介なことに・・・・・そのことを踏まえた上で、あなたにお金を出してもらうとする人たちもいます。そういう人たちは「1回だけの取引であれば、調子のいいことをいってもOK」であるということを知っています。例えば・・・・

マンションポエム

あくまで個人的な感想ですが、不動産仲介業者のセールスマンは、セールスマンとしてはどうみてもほかの業界よりも経験不足でレベルが低いと思います。

買い手を馬鹿にしているとしか思えません。もちろんそうでないところもあるでしょうが、業界の体質として勢いやノリや甘言だけで売ろうとしています。

なぜ?そのような業界の体質が温存されるのでしょうか?

それはおそらく消費者側が経験不足であり、リピーターとしてまた出会う可能性がほとんどゼロだからでしょう。人生で一度の買い物ならば、消費者は未経験なのが当たり前だし、消費者も興奮していて冷静ではありません。

そもそも人生で一度の買い物なのに、消費者はほとんど冷静さを忘れています。多額の借金をしてまで購入するにもかかわらずです。消費者は「欲しいから欲しい」という状態になっています。不動仲介業者はそこを狙っているのです。

「欲しいから欲しい」という状態の消費者を手玉にとるのはそれほど難しいことではありません。しかも不動産仲介業者は、成約した顧客と二度と会うことはありません。その顧客が不動産を再び購入する機会があるとしても、自分が販売することになる可能性はほとんどありません。

もちろん不動産業界が悪いなんてことはまったくありません。悪いのは完全に顧客だと思います。なぜならば経験不足ならそもそも購入するべきではないからです。経験不足であるのに不動産を購入したいならどうするか?

それはもう専門家にアドバイスをもらうべきでしょう。人生で一度の買い物ならば失敗するわけにはいかないでしょうから、「欲しいから欲しい」という熱病にうなされている場合ではないのです。

経験を積むかお金を払うか

てんちむさんのプロデュースしたバストケア商品の宣伝内容が炎上した件について、てんちむさんは「モラルに欠け、感覚にズレ」があったと弁明していますが、医療・美容領域の広告案件というものは専門知識をもたない個人がノリで参入できるほど甘くはありません。

「モラルとか感覚のズレ」が問題なのではなく、「経験不足や知識不足」が問題なのです。「知らなかった」では済まされない世界だからです。大事なことなので繰り返しますが、世の中には法則やルールがあり、その法則やルールを無視するかぎりに、どれだけ努力しようが「絶対に失敗する」のです。

その法則を探求するのが自然科学であり社会科学であり、ビジネスでもそれは変わりません。経験を積んでルールや法則を探し当てるのもよし、それらを熟知している人にお金を払うのもよし。最悪なのは、現実を直視せずに同じ間違いを繰り返すことです。

世の中には、現実を直視せずに同じ間違いを繰り返す人を探して、ふたたびカモにしようとする悪人がいます。もしわたしが詐欺師なら「オレオレ詐欺に一度ひっかかったなら、またもう一度ひっかかるだろう。なぜならばやつらは、ふたたび自分が詐欺被害に遭うことはないだろうと油断しているだろうから(笑)」と考えて、詐欺被害者のリストをなんとかしてゲットしようとするでしょう。

経験を積むかお金を払うかはあなたの自由です。そもそも自分がわからないものに手を出さないのは自己防衛の基本です。

それでは今日もよい一日を!!