イカとクジラ ~ 両親だって男と女

「不安スパイラルを回すのか?それとも勇気スパイラルを回すのか?」というアドラー虎の巻における問題提起は、生き方に関わる問題です。

不安スパイラルを回す人間には、どのような人生が待っているのでしょうか?今回はそのようなことを考える上で役立つ映画を紹介します。

予告動画)イカとクジラ

これ以降の内容は、ネタバレも含みますのでご注意ください。

実話の離婚劇

映画監督のノア・バームバック氏が子どもの頃に、両親が離婚しました。その実体験を元にした作品が『イカとクジラ』です。

バームバックの両親はともに作家で、映画批評家でもありました。父は作家としては成功せず、大学の講師として生計を立てています。そんな父は、売れっ子作家になった母に嫉妬します。

インテリを自任している父は、妻から別れを告げられても自分の何が悪かったのかわかりません。「俺の何が悪いんだ?」と聞かれて、母は「この人、何にもわかってない」と思わず吹き出します。

そう。父親は批評家なのに、自分を批評する能力はまったくないのです。とにかく父親はプライドは高く、子どもじみたところがあり、テニスで息子に負ければ本気で機嫌を損ねるような性格の持ち主なのです。

父が正しい。母親が憎い

主人公の12歳の少年は、当初、離婚を切り出した母親を憎みます。「別居した途端に、別の男とイチャイチャする母親なんて、母親の風上にも置けない存在だ」と憎悪をつのらせます。しかしだんだん父親が「ただの男」だという現実が少しずつ見えてきて、両親の離婚を受け入れるのです。

「イカとクジラ」というタイトルは、ニューヨークのアメリカ自然史博物館にあるダイオウイカとマッコウクジラの実物大模型からきています。そして子どものバームバックは、イカとクジラが凄まじい姿で互いに食い合う模型を、直視できません。

「イカとクジラ」は両親の争いを象徴しています。でも、思春期を超えて両親は親である以前に「男女」なのだとわかってきた主人公は、最後に勇気をもってイカとクジラを見つめるのです。少年が「大人」になった瞬間です。

勇気スパイラルを回す男

もし父親がどんな存在であれば、母親から離婚を切り出されなかったでしょうか?

わたしの意見としては、父親の問題点は3つあると思います。

  • 母親の成功を自分の喜びと感じられない心
  • 母親を持ち物のように扱う態度
  • 妻に自分の母親の役割を押し付ける態度

具体的には映画「イカとクジラ」を観てください。すぐに理解できると思います。

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