「嘘つき」は汚職より罪が重い

自民党の松本純衆院議員は、緊急事態宣言下の深夜に銀座のクラブに滞在していた疑惑について「わたし一人で滞在していた」と断言したものの、そのわずか数日後には、事実とは異なる主張であることが発覚してしまいました。

事実としては、田野瀬太道衆院議員、大塚高司衆院議員も銀座のクラブに同席していたのです。松本純衆議院議員は、嘘をついた理由として「前途ある有望な彼らを何としてもかばいたい」と述べました。

自民党からの処分は「離党勧告」であり、松本純衆院議員はそれに従いました。しかし議員を辞職するという決断を下すことはしませんでした。

しかし本来、資本主義の国において、嘘つき(情報隠し)は汚職よりも罪が重いのです。今日はそのことについて解説したいと思います。

「情報隠し」は重罪

故・堺屋太一は、こんなことをいっていました。

大和銀行事件で見られるように、米国は情報の秘匿にものすごく神経質だ。(中略)

ニクソン大統領がクビになったのも、ウソをついた、情報を隠したからだ。汚職をした大統領は何人かいるが、クビになっていない。(中略)

それくらい情報秘匿に厳しいのは、これこそが自由競争の根底であるからである。

【出典:さらば官僚諸君 住専、薬害エイズを招いた退廃を斬る、週刊朝日1996年4月26日号、139頁】

情報開示の重要性

資本主義における自由競争に勝ち抜くためには、目的に沿った合理的な経営と労働が必要不可欠です。合理的な経営と労働がなされるためには、計画することが重要であり、計画をするためには情報が必要になります。

経済学においても「完全情報」は、学問の「前提」になっているほど重要な条件であり、資本主義者であればあるほど情報を隠されることを嫌がります。アメリカ人は骨の髄まで資本主義者であるため、ウソをつけば大統領といえども地位を追われてしまうのです。

では日本人はどうなのでしょうか?

先が見えない理由

日本という国は、一見すると資本主義で経済活動が行われているようではありますが、本質的にはどっぷり社会主義です。行政指導がいい例ですが、国民生活にとって重要な決定がどのようなプロセスと議論を経て決められたのかよくわかりません。

コロナ禍で時短要請に従っている飲食店経営者たちがよくいうセリフは「先が見えない」でした。目的がどこにあるかわからないから「先が見えない」し、目的がないから合理的な決断もできないのです。

東京オリンピックを開催することが目的なのか?コロナを完全に抑え込むことが目的なのか?医療体制をコロナに対応させるために時間稼ぎをすることが目的なのか?・・・・日本の場合、どれも目的のようであり、どれも目的でないようでもあります。

よくわからない状況が続けば続くほど、被害は広がっていきます。コロナは自然災害のようでありながら、日本における被害の広がりは「人災」と断言してもいい状況になっています。それにもかかわらず、日本人は「しょうがない」といって現実を受け入れるのです。

結論。自由民主党は「自由主義」ではなさそう。そして日本国民も「自由主義」という価値観を大事にしていなさそう。あなたはどうですか?それでは今日もよい一日を!!