Googleの有名な行動規範といえば「Don’t Be Evil(邪悪になるな)」ですが、その行動規範が削除されたことが2018年4月頃には大きな話題になりました。
そして2020年には「Googleは従業員の監視ツールを開発している」という内部告発が取り沙汰され、その後内部告発者が解雇されるなどまさに「邪悪への道」を突っ走っているように見えます。
「Power Corrupts(権力は腐敗する)」という有名な言葉があるとおり、権力は必ず腐敗するのだな……と思いきや実は……Googleは設立当初からすでに腐敗していたのではないか?と疑問に感じる興味深い映画がありますので紹介します。
ビリオンダラーコード
ここから先はネタバレを含みますのでご注意ください。
洗練された戦略
Google Earth(グーグルアース)という有名なGoogleのサービスがあるのですが、実はGoogleが形にして世に送り出した数年も前にドイツ人起業家たちが類似のサービスを実装し、世界中で話題にもなっていました。(しかも最初に発表されたのは日本の京都)
しかしドイツ人起業家たちが「世界中のビジネスはオンラインに移行する。自分たちのサービスはさまざまなオンラインサービスの入り口になる。」と宣言したとき、そのアイディアの先進性を理解する人はほとんどいませんでした。
なにせパソコンすら一般に普及していなかったのです。現代人のわたしたちにとっての当たり前は、1990年代前半の人たちにとっては「SFの世界」だったのです。結果、ドイツ人起業家たちは投資家から無視され、嘲笑の的になりました。
そんなある日Googleは、Google Earth(グーグルアース)を発表したのですが、Google Earth(グーグルアース)を稼働させる上で核となる重要なアルゴリズム(ソフトウェアのレシピ)はドイツ人起業家たちからパクったものだったのです。
Googleはアルゴリズムをパクったことを認めたのか?答え:「ノー」。Googleは特許料を支払ったのか?答え:「ノー」。一体なぜこんなことになってしまったのでしょうか?
「他人の発明をパクったのに対価として1円も支払っていない」というGoogleにとって都合のいい状況を実現させた背景には、Googleの洗練された「ある戦略」があるのですが、詳細は映画を観ていただくとして、今回焦点を当てたいのは「ある戦略」のベースにある人心掌握術です。
アイドルに騙される
「Googleがアルゴリズムをパクった」と聞けば、Googleが産業スパイでも雇ってプログラムソースを盗んだと考えてしまいますがそうではないのです。機密情報であるはずの情報をペラペラとしゃべったのはドイツ人起業家本人だったのです。
映画を観ていない人であれば信じがたいでしょうが、事実なのです。なぜ機密情報をペラペラと他人に教えてしまったのでしょうか?その答えは以下の記事で詳しく説明しているので参考にしてください。
一般的に他人を洗脳する場合、不安や恐怖などのネガティブな感情を利用することが多いです。例えば占い師に「恐ろしいことが起きる」と脅されて、水晶や壺を購入してしまう人もいます。
しかしネガティブな感情だけでなく、ポジティブな感情にも要注意なのです。例えば「あのスゴイ人がわたしを認めてくれた」という射幸心(しゃこうしん)を利用されて、他人に操られてしまうこともあるのです。
勉強になる映画
今回紹介した「ザ・ビリオンダラー・コード」は、他にもさまざまな教訓をわたしたちに与えてくれます。パッと思いつくだけでも……
- 人間関係は絶対ではない
- 発明とは組み合わせ
- 売れたいなら先進的すぎるのはNG
- 裁判は真実を追求する場ではない
- 人は見た目が9割
- 勝ちたいなら仲間をつくれ etc
わたしが気づいていない教訓があれば、ぜひ教えてください!
■ 『社会』を学べる映画