【推薦図書】親業・ゴードン博士自立心を育てるしつけ

子どもを叱ってはいけないし、褒めてもいけない……という態度が、アドラー心理学の基本的な立場であることは『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』を読めばわかります。

なぜ子どもを叱ってはいけないし、褒めてもいけないのか……『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』では、賞罰が競争を促進し、子どもの自立を阻むことが指摘されています。しかしこのような説明だけでは、納得できない人も多いのではないのでしょうか?もしあなたに心当たりがあるなら『親業・ゴードン博士自立心を育てるしつけ』(以下、『親業』)をおすすめします。

賞罰の落とし穴

多くの親にとって子どもはかわいいものです。ですからまずは親は子どもを褒めて育てようとするのですが、子どもが成長するにつれて「褒めるだけではうまくいかないこともあるのだ」と悟ります。すると今度は、叱ることで子どもをコントロールしようとするのです。しかしどれだけ褒めても、どれだけ叱っても、子どもの問題行動は終わらないのです。

ここにジレンマがあります。子どもを褒めれば、子どもは褒められることしかやらなくなります。子どもを罰すれば、罰がないと行動できないように育ちます。結果として、子どもは親に『依存』し『自立』からは、どんどん遠ざかっていくのです。

そもそも賞罰は「厳しく」なければ効果はありません。加えて「いつも」賞罰がなければ効果はありません。しかしながら大人だって、過度に褒めることも、過度に叱ることもしたくないのです。もちろん大人が子どもを常に監視するなんてことも不可能です。

そう。賞罰で子どもの行動を変えることは不可能に近いのです。もちろん短期的には、賞罰によって子どもの行動を変えることに成功した……と思えることもあるでしょう。大きな声で子どもを叱れば、子どもは静かになるかもしれません。しかしそのような成功体験は、永遠に続くものではないのです。

大人だって内心は、賞罰による子育ての限界に気づいているでしょう。しかし「賞罰以外の方法があるかもしれない」という発想すら浮かばないことは珍しくないので、賞罰をベースにした子育てをやり続けてしまうのです。突破口はどこにあるのでしょうか?

犬・猫・野菜

子育てに悩む親の多くは「子どもは間違っている」という信念をもっています。しかし子ども自身は、「自分の行動は間違っている」だなんて考えてはいないのです。アドラー心理学では「子どもは間違っている」という思い込みを捨て、子どもを尊敬することや、子どもに共感することの重要性を強調します。『幸せになる勇気』ではまさにそういうことがテーマにもなっています。

しかしここで問題にしたいことは、そもそもなぜ親は「子どもは間違っている」というような信念を、疑いもなく受け入れているのか?ということです。ズバリ……自分の子どもを『犬・猫・野菜』のようなものだと考えているのではないでしょうか。

『犬・猫・野菜』とは、2024年の神戸知事選挙において『犬・猫・野菜』のように扱われた有権者を揶揄したネットスラングです。近代国家では、「正しい」ことを決めるのは有権者です。有権者が決めたことを「正しい」と見なすのが選挙制度であって、あらかじめ「正しい」ことが決まっているわけではないのです。

ちなみに裁判における陪審員制度も同様です。裁判においては、あらかじめ無罪・有罪が決まっているわけではないのです。もし本当に無罪・有罪が決まっているのであれば、そもそも裁判なんて必要ありません。加えて、弁護士・警察・検察・裁判官が、無罪・有罪を決めるわけではないのです。専門家たちのやり取りをチェックした上で、国民が無罪・有罪を決めるのが陪審員制度なのです。

『犬・猫・野菜』扱いされる人間は、自分の頭で判断することができません。「正しい」ことや「真実」というものは、誰か偉い人に教えてもらうものだと信じて疑いもしないのです。実際問題として、警察に逮捕されただけの容疑者を条件反射的に「有罪」だと決めつける日本国民は珍しくありません。また「隠された真実」という名のデマを信じて、デマを広めた人を崇拝している人だって珍しくありません。「有罪でないなら、逮捕されるわけがない」「デマでないなら、噂になるわけがない」と錯覚してしまうのが『犬・猫・野菜』と揶揄される人間のライフスタイルなのです。

第四の道

もしあなたが子どもを『犬・猫・野菜』のように扱うなら、もしかしたらあなたも親に『犬・猫・野菜』のように扱われた経験があるのかもしれません。しかしもしそうだとしても心配する必要はありません。

叱るわけでもなく、褒めるわけでもなく、かといって子どもを野放しにするわけでもない『第四の道』があるのです。そして『第四の道』を歩むことが、子どもの自立だけでなく、大人の自立にもつながっているのです。『第四の道』とはなんでしょうか?具体的な方法に興味がある方は『親業・ゴードン博士自立心を育てるしつけ』を是非、参考にしてください!

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