「WHYからはじめる自己紹介」の準備が整ったところで、早速「WHYからはじめる自己紹介」を執筆をスタートしましょう。
「WHYからはじめる自己紹介」の構成要素は「自己紹介」「真実告知」「読者創造」の三つですが、まずは「自己紹介」を書くヒントを提供していきたいと思います。
残念な人々
1985年4月、総理大臣の中曽根康弘(第71・72・73代内閣総理大臣)は「国民1人当たり100ドルの外国製品を買いましょう」とテレビで訴えました。
中曾根康弘の訴えは、国民から嘲笑されることになりました。なぜならば政府が口出しをしたところで、国民の消費を変えることはほとんど不可能だからです。
中曾根康弘のような間違いを犯す人は、たびたび現れます。例えばアメリカの有名アーティストのジェイ・Zも、致命的な間違いを犯し、消費者からそっぽを向かれてしまいました。
ジェイ・Zは自ら5,600万ドルという巨額の資金を投じて、「音楽の価値を再認識してもらう」という使命をもつ会社「Tidal」を設立し、記者会見でタイダルの使命について語ったのですが、そこですべてが崩壊しました。
「みんな音楽は無料だと思っているのに、水には6ドル払う。水道の蛇口から飲める水があって、それで十分なのに。」というジェイ・Zの言葉に、消費者は気分を害したのです。
なぜ私がこのような話をしているのかというと……
夢 ≠ 志
「WHYからはじめる自己紹介」の「WHY」の部分では、自分の夢をそのまま語ってはいけません。「WHY」で語るのは夢ではなく、志であるべきです。
夢と志はどのような点が異なるのでしょうか?夢とは個人的なものです。一方で、志(こころざし)とは社会的なものです。
- 夢 ⇒ 個人的なもの
- 志 ⇒ 社会的なもの
例えば「食事をお腹いっぱい食べたい」というのは夢です。一方で「みんなが食事をお腹いっぱい食べられる社会の実現」というのは、志です。
参考のために、日清食品の理念を確認してみると、夢だけではなく志についても語られていることがわかります。
食足世平
食が足りてこそ世の中が平和になる
食創為世
世の中のために食を創造する
美健賢食
美しく健康な体は賢い食生活から
食為聖職
食の仕事もまた聖職である【出典:日清食品】
なぜ夢ではなく、志を語るべきなのでしょうか?
理由はシンプルです。ズバリ……誰のかの夢は、私の夢ではないからです。訪問者が興味があるのは、あくまでも自分の夢であって、他人の夢ではありません。
たとえばジェイ・Zが「音楽の価値を再認識してもらう」と訴えたところで、メリットを享受するのがリスナーではなくアーティストであれば、リスナーは「私には関係がない」「勝手にやってください」と思うでしょう。
自分事として受け入れてもらうために、「noteの訪問者の夢」と「noteの運営者の夢」を包括する「志」を語るべきなのです。

綺麗事
「WHYからはじめる自己紹介」は、志からはじめるべきです。「運営者の夢」を語れば、訪問者は「自分には関係がない」と思うでしょう。また運営者が「訪問者の夢」を語れば、「なぜ運営者は私に優しいのだろう。怪しい。」と思うでしょう。
もちろん志を語ったところで、訪問者から「自分には関係がない」「訪問者は怪しい」と思われる可能性は捨てきれません。
そのため志を語ったら、志と「訪問者の夢」とのつながりを示すことで「自分には関係がない」という訪問者の疑念を払しょくすることが大切です。加えて、志と「運営者の夢」とのつながりを示すことで「訪問者は怪しい」という訪問者の疑念を払しょくことも大切です。
例えば私が、「有益なnoteはもっと読まれるべき」という志を語った時、すぐさま訪問者の夢とのつながりを語りました。具体的には「有料のnoteが売れる」という訪問者の夢とのつまがりについて語ったのです。
- 志
有益なnoteはもっと読まれるべき - 訪問者の夢
有料のnoteが売れる
志と訪問者との夢を明らかにしたら、『つながり』について語ることが重要です。私の場合は因果関係について詳しく説明しました。
具体的には「有益なnoteが読まれる」→「有料のnoteが売れる」のではなく、「有料のnoteが売れる」→「有益なnoteが読まれる」という因果関係について説明しました。
では志の設定方法は、どうすればよいのでしょうか?
夢→志→夢
まずは運営者であるあなた自身の夢について考えてみましょう。そしてあなた自身の夢を志に発展させ、志を訪問者の夢に変換するのです。
- 自分の夢を考える
- 自分の夢を志に発展させる
- 志を訪問者の夢に変換する
例えば日清の安藤百福(あんどう ももふく)は、1945年の終戦直後の大阪で「闇市の屋台にできる長い行列」と「栄養失調で倒れる人々」を目撃したのだそうです。
おそらくその時に、「空腹に悩まない日常」という夢を持ったのだと思います。そして「空腹に悩まない日常」を志に発展させたものが「食足世平(食が足りてこそ世の中が平和になる)」なのでしょう。
では食足世平という志は、消費者である他人と、どのように関係があるのでしょうか?安藤百福は、1946年の冬、大阪・梅田の闇市で、寒い中一杯のラーメンを食べるために長い行列を作る人々の姿を見て、「麺は庶民にとって最も手軽で魅力的なごちそうである」と痛感したそうです。そして世界初の即席麺「チキンラーメン」を開発したのです。
- 自分の夢:空腹に悩まない日常
- 志:食足世平
- 他人の夢:ごちそうを手軽に食べる
書いてみよう
あなたの夢を超える志を一言でまとめましょう。そして志と訪問者の夢とのつながりについて語りましょう。
■ 次はコチラ