『目の前の現実』を『別の現実』に変えることができたら……その瞬間、あなたは『あなたという存在』が変わったことを実感できるはずです。
『目の前の現実』を『別の現実』に変える練習として、「進化」のカテゴリーでは「別の役割を考える」という演習を紹介しています。
とはいえ「あなたの目の前にあるものを本来の機能とは別の用途で使ってください」というトレーニング内容は、もしかしたら理解しづらいかもしれません。そこでお手本となる人物を紹介したいと思います。
段ボールアーティスト
幸せと成功のヒント
映画『旅する段ボール』は、「不要なものから大切なものへ」をコンセプトに、2009年より路上や店先に置き去りにされた段ボールから、財布を作る活動をはじめた島津冬樹さんの物語です。
ほとんどの人が「ゴミ」だと認識しているであろう放置されている段ボールを、「財布」の材料にする、というのは斬新な発想です。そしてその斬新な発想のおかげで、島津さんは大手広告代理店の内定を勝ち取り、脱サラ後も毎日を楽しく生きているのです。
まずは「なぜ段ボールで財布をつくろうと思いついたのか?」ということに着目して映画を観てほしいのですが、実はこの映画には、幸せや成功のヒントが他にもたくさん詰まっているのです。
天才<努力家<楽しむ人
孔子は「これを知る者はこれを好む者に如かず、これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」という言葉を残しました。「天才は努力するものに勝てない、努力する者は楽しむものに勝てない」という意味です。
あなたにとって楽しみながらできるものはどのようなものでしょうか?例えばわたしは「世の中のカラクリを知る」ことに喜びを感じます。だから古本屋をまわって、興味深い本がないか探しているときにワクワクします。
そしてテレビや新聞で著名なコメンテーターが、さも「自分が正しい」というような顔をして、実のところまったく何もわかっていないコメントをしているのを発見するたびに、学習の成果があったことを実感しています。
島津さんの場合は、段ボールを探しているときからワクワクしているのです。そしてその段ボールを歩んできた歴史を想像して楽しんでいるのです。ちょっと他の人には真似ができない芸当です。
そう。他の人には真似ができないぐらい没頭できることを発見することができたら、あなたにも天才・努力家よりも成果を出す人になる道が開かれるのです。
■ 『進化』を学べる映画