学習の進め方

アドラー入門講座へようこそ。本記事では「アドラー入門講座」の学習の進め方について説明します!

構成

アドラー入門講座は、「全体像」「基本知識」「発展知識」の三部構成になっています。

「全体像」は、アドラー心理学の概要を理解してもらうために執筆しました。そして「基本知識」では、あなたがアドラー心理学に興味をもった理由がなんであろうと、学習すべきいくつかの概念について説明しています。

「発展知識」では、目的別・テーマ別に、そして「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」などのアドラー関連書籍に沿って、アドラー心理学の知識を深掘りしています。

特徴

『アドラー入門講座』の特徴について、説明します。

1. 全体

「アドラー心理学って何?」という状況から、ジグソーパズルを完成させるようにアドラー心理学への理解を深めていくのが一般的な学習方法だと思います。アドラー心理学の個別の概念を学び、それら個別の概念をつなぎ合わせて「アドラー心理学の全体像」を構築する過程のなかで、ようやく「わかった!」という気持ちになれるのです。

ただし、個別の概念を組み合わせてアドラー心理学の全体像を構築する場合には、ジグソーパズルを完成させる以上の労力が必要になります。なぜならばジグソーパズルの場合は「完成イメージ」があることがほとんどですが、アドラー心理学の学習をするにあたっては「完成イメージ」が準備されていないからです。

もちろん「アドラー心理学の全体像」がわからない状態で、つまり「完成イメージ」の輪郭すらつかめていない手探りの状態から、少しずつアドラー心理学への理解を深めていく……という学習方法は、苦労が多い反面、充実感があることも確かです。

しかし本講座『アドラー入門講座』では学習効率を高めることを重視して、「アドラー心理学の全体像」をあらかじめ提示することにしました。それが「アドラー思想の全体像」です。

ただし、「アドラー思想の全体像」は、一つの可能性でしかありません。なぜならば同じ対象物であっても、別の角度からみると別のものに見えることがあるからです。同様に、アドラー心理学も別の角度からみると、別のものに見えるということだってあり得るのです。

とはいえ「アドラー思想の全体像」にはさまざまな表情がある……という当たり前のことを主張するだけでは、議論を前に進めることができません。そこで今回は清水の舞台から飛び降りる気持ちで、「アドラー思想の全体像」を提示することにしました。まずは「アドラー思想の全体像」を読んで、アドラー心理学のおおよその輪郭をつかんでみてください!

2. 仮説

アドラー心理学は、心理学と名乗っている以上は「社会科学」と認識するのが自然です。しかし日本では、それ以外のものとして認識されていることがほとんどです。たとえば『嫌われる勇気』では、アドラー心理学を「哲学」の延長線上にあるものとして位置付けています。

しかしそれにもかかわらず『嫌われる勇気』の読者のなかには、アドラー心理学を宗教であるかのように誤解する人もいます。そのため『嫌われる勇気』の続編である『幸せになる勇気』では「アドラー心理学は宗教ではない」ということがはっきり述べられています。

わたしが観察するかぎり、ほとんどの日本人読者はアドラー心理学を「社会科学」「哲学」「宗教」のいずれであるとも認識していません。ほとんどの日本人はアドラー心理学を「薬」のようなものとして認識する傾向があります。

その証拠に「アドラー心理学は劇薬である」というような表現をよく目にします。頭痛薬を飲んで頭痛がやわらぐことを期待するように、アドラー心理学の教えに触れることで、何かしらの苦しみがやわらぐことを期待しているのだと思います。

しかし残念ながらアドラー心理学は「魔法の薬」ではないのです。たしかにアドラー心理学に関する本を読めば、「気持ちが楽になる」こともあるかもしれません。しかしその効果は長続きはしないでしょう。「薬」の効果は切れるのが基本だからです。

どうすればアドラー心理学の効果を最大限発揮できるのでしょうか?わたしのおすすめは、アドラー心理学を「社会科学」として学ぶことです。『アドラー入門講座』は、アドラー心理学を「社会科学」として学ぶことができるように工夫していますので安心して学習を進めてください!

3. 部分

かつて灘高校で国語の授業を担当していた橋本武先生の授業の進め方は独特です。『銀の匙』という文庫本を3年間かけて読み込む授業は、一つの言葉につき脱線する授業だったそうです。

たとえばアドラー心理学の本には、アドラーがユダヤ人という事実がはっきりと書いてあります。しかしユダヤ人について具体的な説明がされているわけではないのです。他にもアドラー心理学の本には、アドラーがユダヤ教からプロテスタントに改宗した事実が書いてあります。しかしプロテスタントについて具体的な説明がされているわけではないのです。

アドラー心理学を学ぶ人のほとんどが、たくさんの言葉を理解していないのに「わかったつもり」になっているのです。同時に「アドラー心理学は、わたしの人生には役立たないかもしれない」と嘆いているのです。

このような矛盾を解消するために……本講座『アドラー入門講座』では、橋本武先生のやり方を参考にして、アドラー心理学に関する有名な書籍『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』についてかなり詳しく解説しています。

4. 効率

アドラーは「すべての悩みは対人関係の悩みである」ことを喝破(はっきり言うこと)しました。対人関係は死ぬまで続きます。親子関係からはじまり、学校での交友関係、恋愛関係、夫婦関係、同僚との人間関係、取引先との人間関係、親戚との人間関係、趣味の集まりの人間関係、地域社会の人間関係……他にもいろいろな人間関係があるでしょう。

あらゆる人間関係の問題について、本講座『アドラー入門講座』では取り扱う予定なのですが、それらすべてについて詳しく解説することは断念しました。なぜならば単純に『効率が悪い』からです。世の中にはすでに『良書』があります。すでに存在している『良書』の内容を、本講座『アドラー入門講座』において解説するよりも、「こんないい本がありますよ!」とおすすめする方が親切だと思うのです。

本講座『アドラー入門講座』では、たくさんの書籍・動画・講座などを紹介していますので、ぜひ参考にしてください!

手順

基本的に「アドラー入門講座」のトップページの上から順番に学習すれば問題ないのですが、念のためおすすめの学習方法を紹介しておきます。

全体像の把握

まずは「1.全体像」にある「アドラー心理学の全体像」を読んでみましょう。

基本知識の理解

アドラー心理学の基本知識をまとめた「アドラー心理学とは?」を読んでみましょう。基本知識を理解した上で、再度「アドラー心理学の全体像」を読むと、さらに理解が深まるはずです。

発展知識の理解

アドラー心理学の基本的な概念を理解したら「アドラー心理学と自己啓発」「アドラー心理学と対人関係」「アドラー心理学と子育て」などの発展知識を学びましょう。

またアドラー心理学を実生活に取り入れるためには、実践あるのみです。アドラー心理学の関連書籍を読むのはもちろんのこと、現実社会とアドラー心理学との関係を常に考えていくことが重要です。「読書の手引き」や「コラム」をお役立てください!

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