以前、ビジネス相談を受けたことがあります。その方は学校の先生を定年後、お金を増やしたくて転売ビジネスを始めたのですが、うまくいかず、わたしに「これって詐欺ですか?」と相談してきました。
詳しく話を聞いてみるとわたしが気になったポイントは、ビジネスモデルうんぬんの話ではなくメンタルについてでした。その方はビジネスをスタートさせてからたったの数か月しか経過していなかったのに、結果がでないと嘆いていたのです。
なぜ、ビジネスを始めて数か月で結果が出ないだけで落ち込むのでしょうか?
努力と結果
わたしが新入社員だった頃、わたしは分析もろくにできず、議事録もまともに書けないほど仕事ができない状態だったので、自分で自分の仕事の出来なさに絶望していました。
分析してみれば上司に秒で間違いを指摘され、議事録を書いてみれば上司に赤ペンで真っ赤に修正されるほどの悲惨な状態でした。
「クビになるんじゃないか?」と必死になって仕事をしているわたしに上司はいいました。最初は100の努力をしても、目に見える結果は1程度だと。そして次に100の努力すると、目に見える結果は2〜3に、さらに100の努力すれば5くらいになる、と上司は教えてくれました。
最初はゆっくりしか成長できません。ですから、すぐに落ち込んではいけないのです。
学習には時間がかかる
何事も成長するには時間がかかります。たとえばGoogleだってそうです。わたしはGoogle広告を利用していますが、どんなGoogle広告も出稿してから結果がでるまで時間がかかります。
Googleの立場としては、広告主に結果を出してもらわなければ広告費をもらうことができません。そのため広告主が設定する「結果」に結びつくようにAIが学習戦略を組み立てる仕組みになっています。
具体的には、広告を出稿し、反応のあった人や申し込みを完了した人のデータを蓄積することで、「予算1,000円以内に1件の申し込みをゲットする!」といった目標に近づける仕組みになっています。
つまり、世界的大企業GoogleのAIでさえ、学習データがなければ成果を出せないのです。
成長曲線を描こう!
今回わたしが伝えたかったことを図にすると、以下のようになります。

多くの人は『目標に向かって一直線に成長できる』と考えがちです。しかし実際の成長速度は二次曲線のようになっているため、理想とのギャップに苦しむわけです。
理想とのギャップに苦しむと、『努力しているのに結果が出ない…コスパが悪い…もうやめよう』という思考に陥りやすくなります。
しかし実際の成長曲線のカタチを知っておけば、理想とのギャップに苦しんでいたのはむしろ自分自身の「目標に向かって一直線に成長できる」という信念であることに気づくことができるはずです。
くれぐれも『目標に向かって一直線に成長できる』という幻想に縛られ、自分を苦しめないようにしましょう!
なお成長曲線に関するお話は、石原明(いしはら あきら)さんの書籍でも紹介されていますので、興味がある方は読んでみるとよいでしょう。
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