前回の講義ではマネタリーベースやマネーストックの概要についてそれぞれ説明しましたが、今回はマネタリーベースのカラクリについてわかりやすく解説します。

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日本銀行券とは?
まずは1万円に印字されている文字をあらためて確認してみましょう。1万円札を観察すると「日本銀行券」と印字されています。

突然ですが質問です。「日本銀行券」とは、どのような意味を持っているのでしょうか?
実は……「日本銀行券」とは「政府の負債(借金)」のことを意味しているのです。そう。「日本銀行券」は「政府の借金の証」なのです。そのカラクリについて解説します。
日本銀行券の出生の秘密
まず日本政府は国債を発行します。(国債とは政府の借用証書)

民間銀行が国債を買い取ります。

日本銀行が国債を買い取ります。

日本銀行は「お金を刷る」ことで、民間銀行に国債の代金を支払います。

ちなみに「お金を刷る」とは民間銀行の「日銀預金残高」のデータ(情報)を増加させることを意味しています。
繰り返します。日本銀行は、紙幣を刷るわけではありません。民間銀行の日銀預金残高データを書き換えるだけです。
日銀預金残高のデータを書き換えることを、「お金を刷る」と世間では表現しているに過ぎないのです。
日本政府は国債の金利を、日本銀行に支払います。

最後に2点、大事なことを補足します。
まず1点目。日本政府は国債の金利を支払うために、我々国民から税金を徴収しています(⑥)。つまり日本政府が税収を確保できることが、日本政府の信用であり、日本円の信用になっているのです。
われわれ日本人が勤勉で真面目に働いていることこそが、日本円の信用を支えているのです。
次に2点目。民間銀行が国債を購入している原資は、われわれ国民の「預金」です(⑦)。つまりわれわれ日本人は「税金」「預金」の両面から日本の「円」を支えているのです。

お金の源泉は借金
政府が借金をすることで「マネタリーベース」が増加し、国民や法人が借金することで「マネーストック」が増加することは忘れずに覚えておいてください。
次回はすでにお馴染みになった「仮想通貨」を通じて「現代のお金とは情報(データ)」であるという理解をさらに深めていただきます。
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