わたしのキャリアは外資系コンサルティング会社の「アナリスト」(下働き)からスタートしました。もちろん入社しただけで『経営のスペシャリスト』になれるわけではありません。そこで入社する前から独学で「経営コンサルタント」に必要だとおもわれるいろいろな知識を必死になって勉強しました。
たとえば会計、プログラミング、ITの基本知識、マーケティング、セールスなど、いわゆるMBA(経営学修士)で勉強するような知識は一通りインプットしました。
しかしいざ入社して仕事をしてみると、わたしが独学で学習した知識のほとんどは「現場では使えない」ことを痛感するのでした。
わたしはわからないことに直面するたび不安になり、どうすればよいかわからず追い込まれることも多くありました。しかし「あること」に気づいてからは、気持ちが楽になりました。
わたしが気づいた「あること」とは・・・・・・
最新事例の使い方
外資系コンサルティング会社で勤めていると、たくさんの「事例」に出会います。クライアントから「成功事例ない?」と質問されることもあります。
ある日、クライアントとの何気ない会話の中で「成功事例」の話になったのですが、クライアントの「この成功事例はウチでは使えない」という一言が心にひっかりました。
わたしは「ほとんどの事例は使えないのは確かにそうだろうな」と思いました。むしろ巷に転がっている最新事例がそのまま使えるなら経営コンサルタントの仕事に価値なんてないわけです。
そもそも戦略を提案する仕事であっても、『このクライアントにはできない』ことを提案しても意味がありません。経営コンサルタントの仕事はあくまでも、「成功事例をウチのクライアントに活かすか?」を考えることなのです。
勝ちパターン
日本ボクシング史上の「最高傑作」井上尚弥選手も、成功事例を分析しています。
たとえば井上尚弥選手は、50戦無敗で引退した偉大なボクサーであるフロイド・メイウェザー・ジュニアのディフェンススキルをたたえていますが、「自分にはマネできない」ことを認めています。
ボクシング素人のわたしにはわかりませんが、井上尚弥選手曰く、メイウェザー選手のディフェンスは、黒人選手ならではのカラダのしなやかさがないとマネできないそうなのです。
しかし興味深いことに井上尚選手は、「自分にはマネできない。だからメイウェザーのボクシングは参考にならない」と切り捨てていないのです。
井上選手は「自分には関係ない」と思考停止させることなく、「どうしたらメイウェザーのボクシングを、自分の勝利に役立てることができるか?」と思考を働かせているのです。
どうすれば?のススメ
これからあなたはたくさんの成功事例やノウハウに出会うでしょう。成功事例に出会ったとき、『これは使えるか?使えないか?』と考えるだけでは危険です。
なぜならば「この事例は使えるか?使えないか?」と自問自答すれば、答えは「はい」か「いいえ」しかなく、あなたの結論はほとんど「いいえ」になるはずだからです。
たとえばトヨタの成功事例がホンダやユニクロでそのまま有効とは限らないように、他の誰かの成功事例がそのままあなたに有効とは限りません。
しかしもしあなたが、「どうすれば、成功事例を自分の成功に活かせるか?」と思考を働かせることができれば、あなたの成長につながるヒントが必ず見つかるはずです。
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