親の顔が見てみたい?

かつて『親の顔が見てみたい?』という番組がありました。『親の顔が見てみたい?』は、有名人の親子が出演し、子育ての秘話や家族のエピソードについて語らうトーク番組です。

つまり子育てが、子どもの人生を決める重要な要素であることを暗示しているわけなのですが、本当にそうなのでしょうか?

今回の内容は『ライフスタイルのモデル』の①を理解する上で役立つはずです。

提案)ライフスタイルのモデル
  • 性格を決めるのは自分。
  • 但し、性格を丸ごと変えられるわけではない。
  • 自分の努力で変えられる性格とは信念に関わるものであり、だからこそ性格は一瞬で変わる可能性を秘めている。
  • しかしわたしたちは過去の成功体験に囚われ、「性格を変えない」という決断を下し続けているので、性格を変えることができない。
  • 「決断」や「自己分析」で性格を変えようとするが、これは典型的な間違いである。考えることをやめて、起こっていることをありのままに見つめることが、性格を変える第一歩。
  • 「事なかれ主義」に落ち着つくことなく、性格を変え続けるためには、不確実性を受け入れる勇気が必要不可欠。
  • 「現状維持の未来」について考えれば、勇気が湧いてくる!試行錯誤を繰り返し、成功体験を積み重ねれば、性格は変わる。

子育て神話

親が愛情をかければ良い子が育ち、育て方を間違えれば子どもは道を踏み外す……という一般的な子育て論は、今では『子育て神話』であることが判明しています。親が子育てを頑張れば、子どもが立派に育つ……わけではないことを科学的に実証したのは、在野の心理学者ジュディス・リッチ・ハリス先生です。

ハリス先生の主張を簡単にまとめておくと……ハリスは、子どもの性格の半分は遺伝によって、残りの半分は家庭とは無関係な子ども同士の社会的な関係によってつくられることを発見しました。ハリス先生の研究成果は『子育ての大誤解』にまとめられているので、興味がある方は是非、参考にしてください。

ここで強調しておきたいのは、子どもはさまざまな可能性のなかから、自分の生き方を自分の力で選び取っているということです。もちろん子育て・遺伝・環境などは、性格形成に影響を与えます。しかしそれらは最終的な決定因子ではないということが重要です。最終的な決定は、子ども自身が下すのです。

たとえば親が「学歴は大事だ」と言って子どもを育てるとします。しかしだからといって、子どもが高学歴を目指すとは限りません。なぜならば子どもには「学歴」というモノサシを与えられただけで、選択する余地が残されているからです。高い学歴を身につけるべく努力することもできるし、勉強だけはしないと反抗することもできるのです。

性格の固定

子育て・遺伝・環境などの影響を受けて、子どもは自らの性格を選び取る……というのがアドラー心理学の基本的な考え方です。そして性格の形成は、だいたい3歳ごろにはじまって、思春期が終わるころには完全に固定するそうです。

アドラーはね、固定する年齢をだんだんと引き上げていったんです。古い文献を読んでいると、四、五歳にはもう固定するなんて書いているんです。彼が死ぬころには、だいたい10歳という線を出したんです。

その後、後継者たちがまた年齢を引き上げまして、今は、思春期が終わるころには完全に固定する、という言い方をする人が多いですね。

【引用:性格は変えられる】

一度固定された性格はなかなか変わりません。なぜならば子どもの性格は、子ども集団のなかで最適化されるからです。同じ学校の同じクラスのなかで「キャラクター」(キャラ)がかぶれば、どちらかがキャラをゆずって、ゆずった方は別の役割を演じることになります。

そして一度キャラが決まれば、同じようなキャラを演じ続けるのが既定路線になるでしょう。なぜならば人間関係のすべてをリセットするわけにもいかないので、思春期に一度固定した性格(ライフスタイル)を維持し続けることになるからです。

以上、性格は三歳頃から形成され、思春期が終わる頃には固定され、それ以降は同じような性格を維持し続けることを説明しました。しかし性格を変えることが、不可能というわけではありません。

たとえば高校デビュー、大学デビュー、社会人デビューなどの言葉があるとおり、所属集団が変わるタイミングで「キャラクター」を変える機会は残されています。また所属集団が変わらない場合でも、所属集団の同調圧力、たとえば「あなたはこういうキャラ」という周囲からの圧力をやり過ごすことが出来れば……嫌われる勇気を発揮できれば……キャラを変えることだって不可能ではないのです。

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「性格は変えられる」の真意

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