セルフコーチングでもっとも重要な概念が『ゴール』であり、ゴールがなければセルフコーチングをはじめようにもスタートさせることができません。しかし残念ながらセルフコーチングを実践する上でもっとも挫折しやすいのも「ゴール設定」なのです。
おそらくコーチングに関する書籍を読んだほとんどの人は、「よし!コーチングの知識をわたしの生活に活かしてみよう!!!」とやる気になったはいいものの、「ゴールが見つからない」というジレンマを抱えているのではないでしょうか。
そこで今回の講義では「ゴール設定」についてわかりやすく解説したいと思います。
ゴールが見つからない?
「ゴールが見つからない」という悩みはある意味では当然です。ゴールの条件を覚えているでしょうか?
- 最終到達地点がどういう状態か現時点ではよくわからない
- 実現する具体的な方法も現時点ではよくわからない
- 金銭的対価がなくても「やる」と即決できるもの
- 自分の生き方を変えないと達成できない
- 他人に話したら笑われる・バカにされる・批判される
現状のコンフォートゾーンの「内」ではなく「外」にあるものがコーチング理論においての『ゴール』なのですから、『ゴール』が見つからないのは当たり前なのです。むしろすぐに見つかるようなものは『ゴール』ではありません。
そう。ゴールは無理して見つけようとするものではないのです。ゴール設定というからには、ゴールは「設定」するものであり、見つけるものではないのです。単純な理屈なのですが、見落としやすいポイントですし、その点について言及している書籍はわたしの知るゼロです。
大事なことなので繰り返します。ゴールは見つけるものではないのです。ゴール発見ではなくゴール設定なのです。そもそもゴールというものは、現状のコンフォートゾーンのなかにいる限り見つかりません。見つからないものを探すことに意味はありません。ゴールは「探して発見するもの」ではなく「設定するもの」なのです。
ゴールの設定方法
ミュージシャンの甲本ヒロトさんは「新しく何かをやりたいんじゃなくて、今何をやりたいかなんだよ。」という名言を残しています。
そう。ゴールを設定する出発点は、「今やりたいこと」や「今この瞬間実現したら幸せなこと」なのです。
例えばあなたが「月収100万円あったらメチャメチャ嬉しいのになぁ~」と考えているのであれば、あなたの現状のコンフォートゾーンは「月収100万円あったらメチャメチャ嬉しい」というところにあるのです。
そこで「月収100万円あったらメチャメチャ嬉しい」という現状の「内」にあるゴールを、現状の「外」にある『ゴール』に再設定する行為が『ゴール設定』なのです。
ですからまずは現状のコンフォートゾーンのなかで、「●●だったら嬉しいのになぁ~」ということを考えてみてください。次に現状の内にあるゴールを、現状の外に移動してください。そしてその『ゴール』が『ゴール』の条件を満たしているか確認してください。それがあなたが設定する最初の『ゴール』になります。
まずは現状の内にある「ゴール」を探してください。現状の内にある「やりたいこと」、「実現したら嬉しいこと」はすぐに見つかるはずです。
次に現状の内側に設定した「ゴール」を、現状の内側から外側に移動させて『ゴール』を設定してください。
現状の外側に設定した『ゴール』が、ゴールの条件を満たしているか確認してください。
演習
例)日本人が強くたくましく笑顔で生きている社会を実現すること
現状の外にあるゴールは言語化しずらいかもしれませんので、言語化することが難しければ無理に言語化する必要はありません。『ゴール』のある世界をなんとなくイメージできればOKです。
現状の外に移動させるコツ
ゴールを現状の外に移動させるコツは「抽象度を上げる」です。今あなたが考えている概念よりも一つ上の概念をゴールに設定すると、現状の外にゴールを再設定したことになります。
例えば「日本人」に関するゴールの場合、「東アジア」⇒「アジア」⇒「世界」⇒「宇宙」というように抽象度を上げていくと現状の外にゴールを再設定することができるでしょう。
また「お金」など数値に換算できるゴールの場合は、桁を上げるだけで現状の外にゴールを再設定することができます。月に10万円稼ぐのではあれば自分を変えずにアルバイトでもすればいいかもしれませんが、月に1,000万円稼ぐ場合には自分を大きく変えなくては達成できないことがわかるでしょう。
さらに「時間」の抽象度を上げるのも、おすすめの方法です。ゴールを「自分が生きているうち」に無意識に設定してしまう人が多いのですが、「自分の子ども」や「自分の孫」が生きる世界にまで対象を広げると、その瞬間にゴールが現状の外に再設定されるはずです。
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