「永遠なる昨日的なもの」のなかで「人は過去に生きている」ということを解説しました。今回紹介するトレーニングは「過去を生きる」のではなく、「現在を生きる」を実感してもらうことを目的にしています。
トレーニング内容の説明
トレーニングでやることは簡単です。
あなたの持ち物をすべて点検してください。押し入れや倉庫にあるものなど、目や手の届かないところにあるものをすべてチェックします。
すべての持ち物をチェックするとその過程で「こんなものまだあったんだ」というものが必ずあるはずです。そのアイテムを入手した時のことを思い出して、なぜそのアイテムが必要だったのか思い出してください。
あなたが現在「必要ある」と感じたものは処分できないか検討してください。逆に「必要ない」と感じたものは残しておくべきか検討してください。
挑戦する意義
あなた過去に購入したものは、その時点では重要性が高かったのでしょう。とはいえ、もし現時点で「こんなものあったのか」と感じるのであれば、現時点での重要性は低いのです。つまりその時々のタイミングで重要性の評価つまり「自我の働き」は変わっていくのです。
つまり今回紹介したトレーニングの目的は、「自我の働き」の変化を断捨離を通じて実感してもらうことにあります。あなたの目の前にある物の価値が、過去・現在・未来で変わるのはなぜでしょうか?その理由はあなたの「自我の働き」が変化するからです。順を追って詳しく説明します。
まずSTEP1では、過去に購入したものの多くを所有している現状を把握してもらいます。つまり過去に購入したものをそのまま所有していることは、過去の延長線上に生きていることを意味します。時間の流れでいうなら「過去⇒現在」の状態です。
次にSTEP2では、過去にあなたが購入したものの必要性を、現在のあなたが評価しています。これは時間の流れを逆向きにすることに該当します。いわば「現在から過去を見る」ことを実践していることになります。時間の流れでいうなら「現在⇒過去」の状態です。
そしてSTEP3では、現在のあなたの評価をあえて否定してほしいのです。
たとえば現在のあなたが「必要ある」と判断したモノに対して「処分を検討する」ことは、「現在の自我の働き」の否定に該当します。なにせ過去に必要だと思って購入し、現在に至るまで手元にあり、現在のあなたが「必要ある」と判断したものをあえて「処分」することを検討しているのですから。
また現在のあなたが「必要ない」と判断したモノに対して「残せないか検討する」ことも、「現在の自我の働き」の否定に該当します。なにせ過去に必要だと思って購入したものの、現在のあなたが「必要ない」と判断したものをあえて「残す」ことを検討しているのですから。
「現在の自我の働き」を否定する方向性は2つあります。1つ目は「過去の視点」、2つ目は「未来の視点」です。
たとえば10年前のあなたが感動した小説を倉庫の奥から発見したものの、現在のあなたが「必要ない」と判断した場合を考えてみましょう。現在のあなたの「必要ない」という判断を、過去と未来の視点から再評価してみるのです。
たとえば過去の視点から再評価する場合には、「過去の自分がこの小説を読んで感動したことは記憶にあるが、どのあたりに感動したかまでは忘れてしまった。過去の自分の気持ちを思い出すためにも、もう一度読む価値があるかもしれない」などと考えることができるかもしれません。
また未来の視点から再評価する場合には、「現在の自分には必要ない小説だが、将来自分の子どもにも読んでもらいたいので手元に残しておこう」などと考えることができるかもしれません。
以上、1つのモノに対する評価であっても、過去・現在・未来のどの視点から評価するかによって、判断が変わる可能性があるのです。同様に、あなたによるあなた自身に対する評価についても、過去・現在・未来のどの視点から評価するかによって、判断が変わる可能性があります。
あなたはセルフコーチングによって「だいたい、自分はこれくらい」というコンフォートゾーンを突破した先にある未来を目指すことになります。是非、コンフォートゾーンを突破する準備の一環として、本トレーニングに挑戦してみてください。
きっと「過去から自分を判断する」ことと「未来から自分を判断する」ことの違いを体感するよい準備になるはずです。
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